MRI検査

MRI検査とは

MRIとは、「Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)」の略称で、強い磁石と電波を活用して、体内の情報を画像として映し出す検査です。CT検査とは違い、放射線を使わないため、被ばくリスクについて心配する必要はありません。
検査時間は30分~40分程度で、一度検査を行うだけで何種類もの画像が得られます。
がんなどの腫瘍の有無、脊髄や神経、靱帯、筋肉などについて調べられます。

当院のMRI検査の特徴

撮像時間を短縮する
高速化技術

アンダーサンプリングと繰り返し再構成を最適化する「IP-RAPID」を活用して、画質を低下させずに撮像時間を短縮しています。胴体や整形など全身の検査によく活用されています。

撮影時のブレを低減する
技術搭載

モーションアーチファクトを低減する「Radial scan」技術が搭載されています。

狭いところが苦手な方や
お子様やお年寄りなど、
MRI検査が苦手な方にも
配慮

当院のMRI機器は高いオープン性を得られるよう、オフセンターデザイン構造となっています。オープンデザインにすることで、MRI検査機器にありがちな閉鎖的空間に対して、不安感を抱く患者様に安心感を与えます。

快適な操作性により患者様をケアしながら検査可能

フットスイッチとラテラルスライドテーブルを搭載することで、より高い操作性が得られるようになりました。フットスイッチですので、患者様に対応しながらテーブル移動ができるようになっています。ラテラルスライドテーブルを採用することで、肩や股関節など体の中心から外れた部位の検査も、磁場中心で実施できるようになりました。

MRI検査が出来ない場合

MRI装置は大きな磁石が用いられているため、体内に金属を埋め込んでいると、検査が受けられない可能性があります。下記に当てはまる方でMRI検査を勧められた際は、必ず医師へご相談ください。

MRIを受けることが
出来ない方

  • 心臓ペースメーカーや除細動器を埋め込んでいる方
  • 人工内耳を埋め込んでいる方
  • 可動型義眼を入れている方
  • 神経刺激装置を埋め込んでいる方

MRIを受けられない場合がある方

  • 脳動脈瘤の手術を受け、金属クリップを埋め込んでいる方(特に古い製品で型番不明の物を入れている場合)
  • 金属製の心臓人工弁を装着されている方(古い製品や、特定の会社の製品を入れている場合)
  • 金属が体内に入っている可能性がある方(例:目に金属粉などが入り込んでいる可能性のある方など)
  • 血管内ステントなど、手術を受けたことがある方
  • タトゥー(染料に金属が含まれているもの)や、メイク(一部のマスカラやアイライナーには酸化鉄が含まれているため、ラメに金属が含まれているため)をしている方
  • 妊婦中の方、または妊娠の可能性がある方
  • 閉所恐怖症の方

歯科用の金属でしたら問題がないケースが多いですが、インプラント(特に脱着式のもの)を入れている場合は、検査が難しかったり画像にゆがみが生じて詳細な評価が難しくなる可能性があります。貼り薬には金属が含まれている物があるため、撮影時には剥がすようお願いしています。

MRI検査の料金

検査内容

3割負担

2割負担 1割負担
MRI 4,950円 3,300円 1,650円

よくある質問

検査前に飲食をしても大丈夫ですか?

検査内容によっては、検査前の飲食を避けていただくこともあります。 食物を入れると、蠕動運動(お腹の中で食物を消化・排出しようとする動き)が始まります。MRI検査は動きにかなり弱い検査ですので、腸管が動くと画像がぼけてしまい、診断に悪影響を及ぼしてしまいます。食事をすると収縮する臓器や、食物と隣接して見えにくくなる部分も存在します。当院では、胸部や腹部、骨盤部のMRI検査を行う際は、検査の4時間前から食事を抜いていただいています。

授乳中ですが、検査を受けることは可能でしょうか?

授乳中でも、基本的な検査を受けていただくことは可能です。

他の部位を追加することは可能でしょうか?

申し訳ありませんが、1枠の検査につき、1部位のみ行っています。MRI検査は1部位のみでも30分前後も要してしまうため、緊急を要していない限りは、追加検査でも予約制にしています。医師からの依頼・指示に従って検査を進めているため、医師からの依頼・指示のない検査は受けていただけません。お手数ですが追加検査を希望される際は、再度診察などで医師にご相談ください。

普段から飲んでいる薬があります。検査前に飲んでも大丈夫でしょうか?

基本的にMRIにおいて「検査前に飲んではいけない薬」はありません。処方された薬はいつものように服用してください。

咳が止まらないのですが、検査を受けることは可能でしょうか?

可能ですが、咳が出ると身体が動いてしまうため、画像が劣化する恐れがあります。検査中に咳が出た際は画像を確認し、劣化していることが確認されましたら撮り直しを行います。

腰痛で同じ姿勢を取るのが難しいです。検査中に動いてもいいですか?

検査中は姿勢を変えたり動いたりすることができません。 MRI検査は、穴の開いたところへ入っていただき、コイルを装着する検査ですので、どうしても身体に負担をかける姿勢を取っていただくことが多くなります。膝下や腰にクッションを挟んだり足を上げたりするなど、検査時の辛さを軽減するよう最大限配慮していきますので、お悩みの方はご相談ください。検査中に動くと、画像がズレたりボケたりする原因になるため、検査中は動かないようお願いしています。

検査はどれくらいかかりますか?

検査内容によりますが30分前後になります。

狭い場所にいるのが苦手ですが、それでも検査を受けられますか?

当院のMRI機器は高いオープン性を得られるよう、オフセンターデザイン構造となっています。オープンデザインですので、MRI検査機器にありがちな閉鎖的空間に対して、不安感を抱く患者様に安心感を与えます。

どうして大きな音がするのですか?

画像を撮像する際、MRIの装置内には大きな磁石に電流が流れ、装置内にあるコイルが振動します。それが装置全体に伝わって全体が震えることで、大きな音が鳴ります。当院では騒音による検査時のストレスを軽減するため、耳栓やヘッドホンの貸し出しにも対応しています。必要な方はお声がけください。

貴重品を持って検査室に入ることは可能でしょうか?

申し訳ございませんが、貴重品を持って検査室に入ることはできません。検査前にはMRI検査室前にあるロッカーにて貴重品を保管し、鍵をかけていただけますと幸いです。 特に、金属に含まれた貴重品を持って入室されると、それが磁石へ吸着し、破損する恐れがあります。時計はMRI特有の強力な磁石によって磁化するため、針が止まって動かなくなる恐れがあります。スマートフォンなどの精密機械は壊れ、クレジットカードや交通系ICカード、診察券、駐車券などのカード類はデータが消去される可能性があります。

歯にインプラントを入れていますが、検査を受けることは可能でしょうか?

検査が受けられないケースもあります。 埋め込みタイプの歯科用インプラントでしたら問題ありませんが、磁石式インプラントでしたら、検査を受けられない可能性があります。磁石式インプラントを着けたまま検査を行ってしまうと、インプラントの磁石がくっつかなくなるため、歯科手術を余儀なくされる可能性もあります。磁石式インプラントを入れている場合は、MRIを受ける前にかかりつけの歯科へご相談し、MRI検査を受けていいかを確認してください。

入れ歯を外したくありませんが、どうしても外す必要があるのでしょうか?

安全な検査を行うためにも、お手数ですが外していただく必要があります。 入れ歯をつけたまま検査を受けてしまうと、火傷や入れ歯の破損、画像劣化などのトラブルが起こります。

検査着に着替える理由って何ですか?

検査内容によって変わりますが、安全性の高い検査を行うため、そして画像の劣化を防止するために、検査着への着替えにご協力いただけるようお願いしています。 どうしても検査着に着替えることに抵抗がありましたら、金属製のファスナーやボタン、装飾品のない恰好でお越しください。

化粧は取った方が良いでしょうか?

基本的に化粧をして受診されても問題はありませんが、黒や濃紺系のアイシャドウやアイライナーの中には、金属粉が含まれているものもあります。火傷や変色を起こす危険性があるため、MRI検査を受ける際は、メイクを薄めにしてお越しいただけますと幸いです。

アクセサリーが取れません。検査部位ではないのですが、取った方が良いのでしょうか?

アクセサリーを着けている場所やサイズ、材質などにもよりますが、ほとんどの場合は外していただいています。MRI検査室内は高磁場となっているため、着けたまま検査を受けてしまうと、検査部位ではなくても火傷やアクセサリーの破損、画像劣化などのトラブルが起こり得ます。

カツラやウィッグ、増毛パウダーをつけています。外した方が良いでしょうか?

カツラやウィッグを固定するピンなどは金属でできているため、火傷や画像劣化を引き起こす恐れがあります。どうしても外すのが難しい場合は、検査直前から検査室内での脱着をお願いしています。増毛パウダーは火傷だけでなく、装置が粉を吸い込むことで故障してしまう恐れもあります。粉が飛ばないよう、衣料用キャップを被ってから検査を受けていただきます。

マスクをしながら検査を受けることは可能でしょうか?

可能ですが、MRI検査は電磁波を使っているため、ワイヤーの入ったマスクは外していただきます。電磁波によって、マスクをすると検査中に熱感が出たり息苦しさが強くなったりする可能性があります。予めご了承ください。

車いすで受診しました。そのまま検査室へ入室できますか?

申し訳ございませんが、入室できません。 MRI検査の室内は高磁場(強い磁石)となっているため、磁石にくっつく物を入れると強い磁石へ引き寄せられてしまいます。装置に吸着してしまい、一度でも装置にくっついたものを外すことはできません。車椅子やMRI装置が壊れてしまう危険性もあります。検査室へ入られる際は、MRI検査対応のものに交換していただき、磁石にくっつかないことを金属探知機などでチェックしてから室内へ入っていただきます。

MRI検査は頻繁に受けても大丈夫でしょうか?

MRI検査は被ばくなどのリスクがないので、頻繁に受けていただいても問題ありません。ただし、MRI検査に制限が設けられている医療機器などを埋め込んでいる場合は、要注意です。その際は担当の技師へご質問ください。